-
11月11日(土)13:30~16:30 7階ラパスホール+Zoom
ケアの倫理から、日本政治を考え直す
3年間のコロナ禍の経験によって私たちは、社会や政治で中心と考えられている活動が誰によって、また、いかなる営みで支えられているかを実感しました。他方で、すべての人に関わる法律や政策を決定する政治は、誰かの手、労働や労り、声かけを必要とする人だけでなく、そうした人をケアする人の声にほとんど耳を傾けることができないことも明らかにしました。本講演では、ケアという営みとケア関係から、社会や政治の在り方を見直すきっかけとなる、ケアの倫理という考え方、その社会観についてみなさんと考えたいと思います。
岡野 八代(おかの やよ)
同志社大学大学院教授
同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教員、専門は西洋政治思想史・フェミニズム理論。
主著に『ケアするのは誰か?――新しい民主主義のかたちへ』(白澤社)、『戦争に抗するー-ケアの倫理と平和の構想』(岩波書店)、『フェミニズムの政治学――ケアの倫理をグローバル社会へ』(みすず書房)など。
共著に牟田和恵・丸山里美・岡野八代『女性たちで子を産み育てるということ――精子提供による家族づくり』(白澤社)、高橋哲哉・岡野八代『憲法のポリティカー-哲学者と政治学者との対話』(白澤社)。
訳書に、ケア・コレクティブ著『ケア宣言――相互依存の政治へ』(大月書店)、アイリス・ヤング著『正義への責任』(岩波文庫)、エヴァ・フェダー・キテイ著『愛の労働 あるいは依存とケアの正義論』(白澤社)など。 - 定員:会場70名/オンライン100名
-
11月12日(日)10:00~12:00 7階ラパスホール+Zoom
この世界の片隅で生きる人々に関わって
精神・知的障害、ホームレス、仮放免の外国人など様々な生い立ちと属性の人々に対する支援を日常診療以外の協同の取り組みで展開してきました。当事者目線で見える世界や関わる中で感じたことをお話しできればと思います。
渡邉 貴博(わたなべ たかひろ)
精神科医師/鶴舞こころのクリニック院長
1975年生まれ 岐阜県出身。2001年に岐阜大学医学部卒業。みどり病院・南生協病院にて内科一般・神経内科・救急の研修。その後、みさと協立病院(埼玉)、代々木病院(東京)、吉田病院(奈良)にて精神科研修を経て、2009年よりみどり病院(岐阜)で精神科を立ち上げる。
2014年に名古屋の路上生活者精神保健調査に携わったことを機に、杉浦医院で精神科を開設。アウトリーチに取り組む。2019年6月より鶴舞こころのクリニック院長となる。 -
11月12日(日)13:30~16:30 地下会議室+Zoom
地域の中の精神保健 ー 豊かな共生社会を求めて
若者から高齢者までうつ病、統合失調症、認知症など問題を抱えた人たちが多数存在します。そうした人たちを地域でどのように支援できるのか、支援者が互いに支えあい学べる場になるよう企画した研究会です。第一線で活躍する講師陣より豊かな共生社会を目指して学びたいと思います。
三郷市の地域包括支援センターでの事例検討会の経験から —「支援者の共同体」づくりを目指して
👤矢花孝文(精神科医師)
認知症診療の現場から地域へ
👤今田隆一(新医協会長 脳神経外科医)
若者サポートステーションから地域の精神保健活動を考える
👤下地美枝子(保健師)
精神保健領域に対する鍼灸治療の実際 ~精神保健に対する現在の取り組みと可能性~
👤手塚幸忠(鍼灸部会会長 鍼灸師)今田 隆一 (こんだ りゅういち)
新医協会長/(公財)宮城厚生協会 坂総合クリニック宮城県認知症疾患医療センター長/日本脳神経外科学会認定専門医
<医学評論>
・対話型医療の試み ―認知症へのケアを通じて―
・認知症をめぐる様々な問題と今後の方向性について
・住民本位の復旧・復興を-健康で安心して住み続けられるまちを目指して-
<母と子の健康>(一般財団法人東京保健会 発行)
・高齢者とこどもをつなぐもの 認知機能をめぐって
・脳の健康つくりは一生涯 高齢者とこどもをつなぐもの 認知機能をめぐって(2)
・言語について 高齢者とこどもをつなぐもの 認知機能をめぐって(3) - 定員:会場30名/オンライン100名
-
11月12日(日)13:30~16:30 7階ラパスホール+Zoom
乳幼児の発達と睡眠
子どもにとって特に眠りが大切なのは、睡眠中に脳の神経回路が日々洗練・充実され、発育・発達に深く関係するからです。成長ホルモンが深い眠りのノンレム睡眠の時に大量に分泌されることもそれらを助けています。 今回、杉田先生より、眠りのメカニズムや眠りの変化、夜泣きなどについてお話ししていただきます。また、相馬先生には障害児の発達を保障していくために重要な生活リズム(日中の活動と睡眠)について、保育園での実践的取り組みを交えながら、富岡先生には園での食事や活発に取り組んでいる遊び、そして睡眠について報告していただきます。
発育・発達と睡眠
👤杉田 義郎(大阪大学名誉教授/精神科医師)
障害児の発達と睡眠
👤相馬 範子(ろぜっと保育園 園長)
食べる子・寝る子にはかなわない
👤富岡 美織(北の星東札幌保育園 園長)杉田 義郎(すぎた よしろう)
大阪大学名誉教授/精神科医師
1948年大阪市生まれ。73年大阪大学医学部卒業。同年より大阪大学医学部附属病院で研修。78年大阪大学医学部精神科助手を経て、96年より大阪大学健康体育部教授。97年大阪大学健康体育部保健センター長兼務、2004年大阪大学保健センター長兼務、05年大阪大学保健センター教授、06年大阪大学医学部附属病院睡眠医療センター 副センター長兼務、13年大阪大学名誉教授、他、現在に至る。
<専門分野>精神医学、睡眠医学、臨床時間生物学
<所属学会>日本睡眠学会、日本スポーツ精神医学会(評議員)、日本時間生物学会、日本臨床神経生理学会、日本精神神経学会、日本脂質栄養学会、全国大学メンタルヘルス学会
<著書>「こころと眠りの健康 心の医学新書」メディカルレビュー社デジタル編集企画部、2006 - 定員:会場70名/オンライン100名
- 日 時
- 2023年11月11日(土)、12(日)
- 会 場
- 東京労働会館 + オンラインZoom
- 参加費
- 新医協会員2500円/一般3500円/学生1000円
※2日間すべてに参加できます
- 定 員
- 会場 70名 / Zoom 100名
申込方法
メール・FAXでお申込後、郵便局備え付の振込用紙で下記口座に参加費をお振込み下さい。
ご入金確認後に受講票(ID,PW)等をお送りいたします。
※コロナ対策によりお時間がかかりますので、 締切り日間近の時は必ず電話での確認をお願いします。
※締切りは定員になり次第、または10月28日まで。
郵便振替
00170-9-180753 新日本医師協会(通信欄に講演名・参加者名を明記)
【会場案内】
東京労働会館
(東京都豊島区南大塚2-33-10 東京労働会館 7階・地下会議室)
※Google MAPこちらから
【Zoom受講にあたりお願い】
私たちは、会場で対面して受講するような環境を目指しています。
●受講中は、「顔を映すこと」と「名前の表記」が必須になります。講義中に一定時間顔が映らない際は、「待機室」に移動しますのでご注意ください。もし端末機器から離れる際は、「チャット」機能で
" 新医協事務局あて" に、その旨を伝えて下さい。匿名参加者を交えては気持ちよく問いかけが出来ません。匿名性が担保されてしまうネット上では、情報の漏洩が簡単になされてしまいますので、規制を強くしていますことご了承下さい。
●本配信の録画・録音は元より、講義資料のコピー厳禁、SNS 等や第三者へのURL 転送、転記は固くお断りいたします。
●当日のキャンセル・不参加による払い戻しはいたしません。