発達障害の子どもと保護者への対応
基本的な考え方と具体例を通しての学習
発達障害という言葉を聞いたことがない人はほとんどいないほど、この障害は世の中でよく知られるようになった。現在のわが国では、生まれてからおとなになるまでの間に、100人のうち数人が何らかの発達障害と診断されている。そのように、発達障害は頻度が高いものである。
発達障害の大部分は、学校に入る前、つまり幼児期のうちに発見・診断されている。かつては障害のある子が早期発見されると、特別な場(療育センターなど)において、特別な人(療育の専門家)が対応するのが原則であった。しかし現代では、むしろ保育園や幼稚園の場で一般の子どもたちと一緒になりながら、障害対応されることが普通になっている。インクルージョン保育と呼ばれる。
保育園で担当するのは、もちろん保育士。しかし保育士の養成課程では、障害のある子への対応について深く学ぶ機会があるとは限らない。保育園の現場に出てから障害のある子に初めて出会った、という保育士も少なくない。さらに保育園では、家庭での養育について保護者を支援する仕事も保育士に課せられる。これがまた、決して容易な仕事ではない。
障害のある子や保護者にとっては、保育園などの身近な場で子どもの障害対応がなされ、保護者の相談にものってもらえるようになったこと自体は、利便性に富んだ支援のシステムといえる。反面、そうしたニーズにこたえられる資質を身につける学習機会が、保育士のためにどれだけ保障されているであろうか。保育の場における障害対応のノウハウが個々の保育現場に任されている、という厳しい現実がある。
この講演がいささかでも障害児保育研修の機会になれば、と願っている。
- 日 時
- 2022年6月15日(水) 18:30 ~ 21:00
- 会 場
- Zoom
- 講 師
- 清水 康夫
- 参加費
- 新医協会員 2,500円 / 一般 3,500円
- 定 員
- Zoom 100名
申込方法
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ご入金確認後に受講票(ID,PW)等をお送りいたします。
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※申込は資料を郵送いたしますので講演日の2週間前(6月2日)で締め切らせていただきます。
郵便振替
00110-4-193012 新日本医師協会東京支部(通信欄に講演名・参加者名を明記)
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