水俣病が問いかける課題
水俣病は、チッソ水俣工場から排出されたメチル水銀化合物により汚染された魚介類を多食したことで発生した公害病です。これまでの裁判で行政と原因企業が裁かれ、一定の患者は救済されてきたものの、国は間違った水俣病認定基準を維持し、いまだに多くの患者が放置されています。
高岡医師は、36年間水俣病患者をみてきました。高岡医師の所属する医師団は、裁判などの戦いを通じて水俣病の病像を解明し、6万人以上の患者の救済に大きな役割を果たしてきました。最近の水俣病裁判で原告患者側の敗訴が続いていますが、それは被告国側の医師証人が不作為の結果として水俣病に対して間違った証言をしていることも一因です。
このような現象の根底には、1960年代から現在まで連綿と続く、国に取り込まれた医学者の不作為があります。これまで、きちんと説明されることのなかったその諸事実を、水俣病発生当時から今現在まで明らかにしたのが高岡医師の「水俣病と医学の責任」です。
今回、水俣病を軸として、医学とは何か、専門家とは何か、行政との関係はどうあるべきか、差別とはなにか、環境と私たちの関係などの諸問題について考える場にしていただければと思います。
- 日 時
- 2023年3月4日(土) 14:00~16:30
- 会 場
- Zoom
- 講 師
- 高岡 滋
- 参加費
- 新医協会員 500円 / 一般 1,000円
- 定 員
- Zoom 80名
申込方法
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振込先
▹郵便振替 00170 - 9 - 180753 新日本医師協会(払込取扱票の通信欄に講演名と参加者名を必ず明記)
▹Peatix