発達障害児の保護者支援
インクルーシブ保育現場での具体例を通して
発達障害(医学では神経発達症と呼ぶ)は、100 人いれば少なくとも7~8人がそうであるといわれるほど、ありふれた存在である。その大部分は、学校に入る前に発見され、診断され、治療や支援がなされている。
かつては障害が早期発見されると、特別な場(療育センターなど)において特別な人(療育の専門家)が対応する方式が主であった。利用する側も、保育園や幼稚園ではなくそちらを選んで通わねばならなかった。しかし現代では、そのような支援の形態を一部に残しつつも、多くの発達障害の幼児はいつも通う保育園や幼稚園において支援がなされるようになった。多くの子どもたちと一緒にあそんだり学んだりしながら、障害に対処される。インクルーシブ保育と呼ばれる。利用する側にとっては、保育園などの身近な場で子どもへの障害対応がなされ、保護者の相談にものってもらえるため、利便性が向上した支援システムといえる。
しかし保育士の養成課程では、障害のある子への対応について深く学ぶ機会は必ずしも保障されていない。現実には、保育の現場で働くようになってから障害のある子に初めて出会う保育士も少なくない。さらに保育園では、家庭での養育などについて保護者を支援する仕事(保護者支援)が保育士に課せられる。しかし、保護者支援には専門的な知識と技能が必要であり、決して容易な仕事とはいえない。障害児と保護者に対する支援知識と支援技能を学習する機会が、実際には保育現場に任されている厳しい現実がある。
この講演が発達障害のインクルージョンにあたる保育士の方々にとって、少しでも学びの機会になれればと願っている。
- 日 時
- 2024年12月4日(水) 18:30 ~ 21:00
- 会 場
- オンラインZoom
- 講 師
- 清水 康夫
- 参加費
- 新医協会員 1,500円 / 一般 3,500円
- 定 員
- Zoom 90名
申込方法
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